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ベトナム巡礼旅行記(2)巡礼3日目
お隣にはカルメル会修道院やトゥァン枢機卿が教鞭をとられたという大神学校があり、祈りの場に相応しい環境が整っていました。庭のマリア像には小さな笠がかぶせてあり、夏の日差しの中で少しでも涼しいようにと配慮が伺えました。 修道院の中には果樹や野菜の畑だけではなく、養鶏場や養豚場もあり、食用にと魚を養殖している生簀もありました。放し飼いにされた何匹かの犬に様子の違う侵入者を警戒してか吠えられることもあり、説明が聞こえないので「少し静かにしてね。」とT神父様が犬を説得される場面もありました。残念ながら、犬たちは日本語を理解できなかったようでした。敷地内には昔の司教館も残されており、今は資料館のように使われているということでした。
ミサ後、集会室で山盛りのバナナやヨーグルト、皮をむいたザボンのもてなしを受けました。席についてからはトゥァン枢機卿と同郷のシスターが枢機卿のことについてお話くださり、『5つのパンと2ひきの魚』に書かれていることを復習しました。お話が終わったときにトゥァン枢機卿と枢機卿が作られた十字架の写真をいただき、感激しました。そしてお土産にシスターが作られたラ・ヴァンで売っていたものと同じロザリオのブレスレットとベトナムの美味しいお菓子をいただきました。 2人のシスターに同行していただいて、次の目的地に向かいました。修道院で少々時間をとってしまった加減もあり、トゥァン枢機卿が司祭として赴任した教会を左奥に見ながら道はカーブし、絶えざる御助けの聖母教会は、バスを降りずに車窓から眺めることになりました。
次に市内観光として、フエの王宮に向かいました。 交渉では往復2ドルで了解してくれたらしく、入口に着くと、「料金は後でいいから見ておいで。ここで待っているから。この番号を覚えておきな。」と、とても親切に言ってくれました。王宮を見学して出てくると大きく手を振って私たちを迎え、さっと乗せてくれたかと思うとすぐさまペダルを漕ぎ出して、バスが待っているところまで連れて行ってくれました。そして手に持っていた2ドルを支払おうとすると、「いや、往復したから4ドルだよ。行って2ドル、帰って2ドル。ね、4ドルだ。」と言うのです。
午後2時半ごろ、ずいぶん遅い昼食ではありましたが、空腹であっただけでなく、確かに美味しいお料理に満足しました。日本の観光客が多いせいか、そこには日本語を話せるウエイトレスが何人か接客していました。そのレストランに、前日の夕方注文したアオザイが届けられました。本当に一晩で完成させたのだと彼らの早業に感心しました。全員が注文して数がたくさんあったとしても、一晩でできたのだろうかと考えてしまった次第です。 空港に到着し、午後5時10分の飛行機でフエからホーチミンに向かいました。 ホーチミン到着後、新しいガイドさんに出会い、バスに乗り込みました。バスは「おはん」という市内の日本料理店に着きました。「いらっさーませ。」と、作務衣風の服装をした女性たちが口々に出迎えてくれました。お料理は松花堂弁当になっていて、運ばれてすぐに一生懸命食べなかったせいか、途中で引かれてしまいそうになりました。閉店まぎわだったのでしょうか。 さすがにホーチミン市は大きな街なのでしょう。人、バイク、車が多く、ずいぶんフエとは様子が違っていました。並んでいる店の様子も違い、歴史も違うことを感じさせられました。ホテルは都会の一流ホテルの観を呈していました。(続く) 文:A.H;H.F 写真:N.K; J.S; A.T; H.F. |
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