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ラップ神父のソロモン便り(9)

私たちの友人であるサレジオ会司祭ラップ神父のソロモン便りです。

ラップ神父のソロモン便り(1)
ラップ神父のソロモン便り(2)
ラップ神父のソロモン便り(3)
ラップ神父のソロモン便り(4)
ラップ神父のソロモン便り(5)
ラップ神父のソロモン便り(5a)
ラップ神父のソロモン便り(6)
ラップ神父のソロモン便り(7)
ラップ神父のソロモン便り(8)


主の復活 おめでとうございます。

@マキラ/ウラワ県

これでソロモンでの聖週間と復活祭が二度目となった。今年は 地元のテテレ小教区外のMission Stationで式をする機会があった。マキラ/ウラワ県にあるキラキラ小教区のMission Station、ウキ島という場所。この地方の地名は日本語の発音に似ているので、親しみを感じた。この島は1846年にマリスト会の宣教師たちが上陸したが、翌年に悲惨な事故に遭い 宣教を中断した。それはマリスト会会員が三名殺害され、島人に食べられた。残りの宣教師たちはマラリアで命を失った。先輩の宣教師たちの命によって今キリスト教会はあり、人々は唯一の神を信じるようになっていると実感する場所。

@聖木曜日の出来事

私の訪問した村は10屋根程のMission Stationで、洗足式のために12名を選んだ。時間の感覚がない村人だから、式が始まっても11名しか来なかった。こうして係りの方は女の子を12人の使徒の席に座らせ、児童に話した。「今日神父様はあなたの足を洗うから、ここにいてください。」

その時 私は気にしていた。『教会の伝統ではない!大司教の耳に入ると何を言われるだろう?』と、あれこれ考えた。『兎に角、時間を稼いで誰か男が来るように!』と、願った。

10人目の人の足を洗ってから選ばれた男性の方が教会に入ってきた。私は一気息を吐いた。ところで畑から戻った方なので、両足は泥だらけ!片足だけを洗っては可笑しいので、思い切って彼の両足に水をかけて、丁寧にタオルで拭いた。12人とも裸足で洗足式に臨んだ。洗足後、一枚のタオルで13本の足を拭くことをいろいろ想像できると思う。

@聖金曜日の出来事

電気がないために 金曜日の午前中に 十字架の道行きを行い、午後3時に主の受難の式を行った。今回の十字架の道行きをする時に 私は深く感動した。お母さんとしてのマリアさまの立場で十字架の道行きを行なったから。私はイエス様の痛みを感じ、自分の弱さを痛感するとともにマリアさまの偉大さを実感した。

十字架の道行きの第一留目を紹介したいと思う。

ナレーター:彼らは私の子を死に宣告する
リーダー:主よ、私たちはあなたを崇める。
会衆:あなたの十字架によって世界を救っている。

ナレーター:金曜日の朝 私は息子を見た。彼らが息子を連れ去ってから一度目息子をみた。彼の体にあったあざ、撃ち傷をみて 私は剣で心を刺し込まれ、顔は砕かれた感覚を思えている。
そしてピラトは私の子を群集にみせて 「どうしてあなたたちは彼を十字架につけたいのか」と。私の周りにいる人々は叫んで。「十字架につけろ。」私は彼らにやめて!と叫びたかった。が、心に天の父のお望みなら!人類の救いなら!そして私は立ったまま 静かに涙を呑んだ。

リーダー:主・イエス!私は想像することができない程の痛みをあなたのお母さんが受けている。特に自分の息子が死に定められたとき。主よ、日ごろ 私は憎しみを感じるときに「彼を十字架につけろ」と。日ごろ 私は人を裁くときに 「彼を十字架につけろ」と叫んでいるのではないだろうか。私がそのような思いをする時、あなたとあなたのお母さんを痛みつけているのではないかと。イエス!私を赦してください。

リーダー:主よ。私たちを哀れんでください。
会衆:哀れんでください。

聖金曜日の式の後、三人の男性はボートを沖に漕ぎ出して漁にでかけた。村のルールとしては、ダイビングと網を使って魚を取ってはいけないことになっている。釣り糸で魚を一匹ずつ吊り上げるのが自然に対しての優しさだと教えてくれた。また彼らは生ものを保存する習慣がないために、金曜日の夜から土曜日の昼まで取れた魚は土曜日の夕方に料理して復活の主日のミサ後にみんなで食べる。

漁にでかける三人の男性を見送りだして村人は“主の祈り”を祈った。私は久しぶりに「私たちの日ごとの糧を 今日もお与えください」を心から祈った。というのは聖週間中、毎日のように食事は芋類だったから。私たちの祈りは天に届いた。村人は満足するまで復活祭に魚を食べた。感謝!

@七つの聖書朗読

今年の聖土曜日に久しぶりに七つの聖書朗読を味わった。準備の段階で私は提案した。今晩の聖書の箇所は五つにしよう。子供たちは英語を知らないから。また遅くなるから。しかし、典礼担当の方は、自分たちの村の習慣に従って福音と使徒書の朗読の前にある七つの朗読を読むように願った。私は妥協した。さて本番になって、丁寧に順序よく、各朗読を黙想すると、救いの歴史と救いの意義を味わえるようになった。司祭は信徒に生かされ、共に成長していくことを感じた。そして私は村の方に感謝するようになった。

復活の主日後に金曜日の夜から土曜日の朝までに取れた労働の実りと大地の恵みでお祝いをした。食事中に私たちはこの聖なる三日間の出来事を振り返った。その中の一つは聖金曜日・主の受難の式の出来事。司祭は静かに入堂し、祭壇の前に準備されたナイロンの畳の上に平伏した。

ところが、私の平伏した時間は非常に短かったから酋長が私にその理由を求めた。私は正直に答えたので、皆が爆笑した。

実に畳は臭くて5秒で限界だったと。

そして皆で来年の聖金曜日のために新しい畳を購入しようと決めた。実にこの畳は酋長さん自身のものだった。
また典礼の係りは私に質問した。パテレ(神父)の部落では復活の聖なる徹夜祭に全部の朗読を読まないのかと。私は困って曖昧な答えをした。

時間が足りないからね。

酋長さんはこのチャンスを狙って私をアタックして匂いの付いた畳の事件を取り消した。パテレの部落は一日20時間しかないからだろうな。今回 私の負けだった。私はこの酋長さんの頭の回転に驚いた。しかし、周りの人たちはパテレの部落には一日20時間しかないと信じたみたい。

二年間近くソロモンで充実な毎日を送ることができた。ソロモンの方々に感謝。応援してくれるあなたにありがとう。アレルヤ。主が復活された。

ミカエル・ラップ


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