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ラップ神父のソロモン便り(7)

私たちの友人であるサレジオ会司祭ラップ神父のソロモン便りです。

ラップ神父のソロモン便り(1)
ラップ神父のソロモン便り(2)
ラップ神父のソロモン便り(3)
ラップ神父のソロモン便り(4)
ラップ神父のソロモン便り(5)
ラップ神父のソロモン便り(5a)
ラップ神父のソロモン便り(6)


★電話

携帯電話:私がソロモンに来て間もなく、テテレにも携帯電話用のアンテナが建てられた。こうして私は携帯を使うようになった。しかし、電波が弱いのでうまく繋がる事は少ない。

電話をしたい時には家の屋上か高い木の上か貯水槽のタワーに登らなければならない。ソロモンに来る前には期待していないことだったので、今、携帯電話のお陰で外の世界と繋がることができて大満足だ。

電話料金が高いので自分から電話することは殆どない。時々日本から電話が来るが、いつも苦情を聞くことになる。

「なかなか繋がらない!急に切られた!等など」
最近出来た携帯電話のシステムだからまだまだ未完成だと思う。
また数秒の時差があるので、番号をダイヤルしてから数秒間待つ必要がある。
日本国内に電話するのとは違うと思う。初期の日本の携帯電話のシステムを思い出そうね。同じだと思うよ。

固定電話:今年の一月に固定電話がテテレにも設置されるようになった。ホニアラ首都から東方向30キロ離れた村は町に発展してきた気分だ。

ソロモンには迷惑電話とか、セールス電話などはない。しかし、間違い電話はしょっちゅうだ。おまけに日本の電話のマナーと違うから、初めの頃、私は間違い電話を受ける度に機嫌が悪くなっていた。

というのは、リーンリーンと電話がなって急いで電話の所に走り、受話器を上げ、「グッド・モーニング」と言っても、相手は「あなたは誰?」と質問するのだ。

私は機嫌を悪くして質問を仕返した。「あなたこそ誰?」。
そうしたら相手は「私はあなたを探していない…..ミスタージョンを捜している」
と言って、カッチャンと切られるのだ。本当に常識のない人だと思っていた。

RTCの学生に電話のマナーを教えなくちゃと思った。しかし今、私の考え方は変わった。ここはソロモンである。これは ソロモンの常識だ。機嫌を悪くするのは自分の負けだと思うよ うになった。

ベトナムにいた頃、会社で電話の受け方を習った。確かに日本と違っていた。

ベトナムの電話の受け方:電話が鳴って、三回目のベルが鳴り 終わってから受話器をあげる。ベルが鳴っている間 に気持ちの準備し、話そうとしている相手を祝福するような気持ちで対応するようにと指導を受けた。

しかし、今回はベトナム風のスマイルが何処かに行ってしまったことを気づいた。

日本の幼稚園で勤めていた時に、電話の件で指導を受けること があった。

「電話が鳴ったら待たずに早く受話器をとりなさい。相手を待たせることはよくない。」
私の性格には合わないやり方だったが、生活のために努力していた。
そんなある日、幼稚園の電話がなった。職員のほぼ全員が立ち上がった。そし て一部の方が電話の方に走った。先に着いた方は受話器を取る 。だいたい電話に近い方か新人の方の仕事だが、他の方も私の 仕事だという姿勢を見せ、席から立ち上がることがある。25年 前にこんな所で日本の常識を学んだ。

先日、夜中に電話がなった。私は受話器をとった。私は「ハロ ー」と言った。相手に「Who are you?」と質問された。

やはり短気の私は「あなたはこの番号に電話をしたのだから私の家だ と知っている筈だ。あなたこそ誰?」と返事をした。相手は「 私は000神父だ。A神父はいる?」と。

参った!目上か!まっ、常識が違うから自分を変えるしかない。
機嫌を悪くする自分は損であると思った。Vietnamese SmileをKeepしたいもの。

★Bush people(High Land People)を訪問する日々

〔先日山から 戻ってきました。 私は 度々 山岳民族の所に 行きます。今回 金曜日の早朝に 山に向かい、月曜日の夕方 に 家に戻ってきました。 二日間 登り行き、 二日間歩いて帰り... 山谷 などを 越えていきましたよ。

只今山村から戻ってきました。とっても 良い体験でした。素朴の 日々でした。芋と付き合った日々でした。寒さ、飢え、渇き、 疲れ、危険などを体験しました。

こうして 神様に 叫ぶことを 覚えました。 何でもある場 所にいる 私は 神様を 忘れていると 気付きました。神父 の言う言葉じゃないと 思われるでしょうね。

三十年ぶりに司祭が来たと喜んでくれた山岳民族の方々。昔  ドメニコ会の司祭が 山村を訪れ、 カトリック共同体を創立し、度々秘 跡を行って行きました。時代が変わって 宣教師の減少、都会で 生まれ育てられた司祭が 増え、山村に 行くことが出来なく なりました。私はもう50代に近づいてきています。いつまでも  元気じゃないと 実感しています。今後のことを考えると  若い宣教師が 来て欲しいなと 思います。

兎に角 無事に 戻ったらっぷ〕

向いていない仕事をしているので、ちょっと疲れが出た。この 機会にハイランド・ピープル(高地民族)の所に行った。

以前数回程、皆さんに山の人々への司牧を報告したと思う。
今回はその倍の距離と時間をかけてハイランドに行った。行きは二日間で帰りは二 日間、計四日間だった。

初日は山を登り、前回訪問したコウワサ山村に一泊し、次の日に東南方向へ谷川に遡り歩き、夕方に マタンガという村に着いた。この村は30家族前後で、現在新興 宗教団体が入り、教育や宗教活動をしている。

この村は以前カトリックの村だった。今年私たちが訪れて、この村で秘跡を行 うのは30数年ぶりである。村人はもうミサ答えができない。カ トリックの祈りも覚えていない状態である。村の年輩の方に村 のカトリックの歴史に訪ねてみた。

30年前まではマリア会の司祭たちがハイランドを訪れ、カトリックの共同体を設立した。
度々ハイランド・ピープルを世話し、ミサや秘跡などを行って 来た。

ところがマリア会の召命が減少し、ハイランド・ピープ ルの世話を他の修道会と地元の司祭に委ねた。しかし、現状は 変わらず、若い修道会の宣教師は町で生まれ育ち、山での司牧 は難しい。

こうして約30年間このハイランド・ピープル、特に マタンガの方々がミサと諸秘跡にあずかる恵みを受けることが 出来ない訳である。

私は体力と生活の相違のため、限界を感じ、マタンガ村には一 晩だけにした。次の朝にまたコウワサ山に戻り、宿泊した。後 日、日が登る時間にミサや秘跡などを行い、天候が変わる前に下 山した。

考え事:日曜日のミサにあずかることはカトリック信徒の勤め である。これは教会の掟である。ハイランド・ピープルにもそ の権利があると私は密かに考えた。が、自分はソロソロ50代に 突入するので、若く野生的な宣教師が生まれることを切に望ん でいる。

2006年9月6日   ソロモン島より
みかえるらっぷ


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