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天におられるわたしたちの父よ

 「天におられるわたしたちの父よ」は、主の祈りの出だしです。

今日、わたしたちは、地上に「天の父」を見ているでしょうか。科学技術が地上から神を追い払った、と感じている人々がいます。今日まで、人類はあらゆる分野で科学技術を発達させてきたとしても、神は、人間の心に中に住み続けておられます。人間が考えることのできる唯一の被造物であり、思考によって、宇宙を超越します。このような思考は、芸術、科学、文化などに表されています。

 地球は、すべてのものを天から、神から受け取り、維持しています。神は、母のように、わたしたちに住むところを与え、物質的精神的な必要を満たして、わたしたちを支えています。地球は美しさで満ちており、色や風合いや形となって、わたしたちの周りでみることができます。

 今日、地球を見回すと、人間は地球を正しく扱っていないことに気づきます。環境破壊は著しく進み、山や森は破壊され、海や湖や川は、汚染されています。このように、わたしたちは母なる地球を尊敬することに失敗しています。

 人類は、一つの大きな共同体であり、そこで、神から命をいただき、隣人との仲間意識を得ています。ですから、わたしたちは、この全共同体の必要に配慮し、その善のために働かなければなりません。決して他人を搾取し、悪用してはなりません。すなわち、わたしたちは、互いを神の被造物として見なさなければなりません。

隣人に対する愛がないために、わたしたちは戦争、苦しみ、平和の欠如に陥るのです。人々は、神から賜物として、命をいただいたことを忘れているようです。わたしたち一人ひとりは、神にとって、大切であり、神に愛されています。

 神を経験するために、芸術はどのような役割を果たすことができるでしょうか。

さまざまな芸術を通して、わたしたちは、地上におられる神の現存を感じるでしょう。もし、神の現存を感じるならば、わたしたちは、神に、神の民に、母なる地球に、忠実に生きるでしょう。

この騒々しい時代にあって、時々、立ち止まって、深呼吸し、自分自身とまわりの世界について調べることは大切です。わたしたち一人ひとりは、神から、ユニークは才能(賜物)を与えられています。その才能を使って、幸せを経験することができます。わたしたちは、何らかの形で、皆アーティストになれます。

 絵画芸術は、「貴重な心を映す鏡」である、ということができます。絵画そのものが語ります。すべての言語表現は、絵画に比べれば、表面的である、とさえ言うことができます。画家は、独自の絵画のスタイルをもっており、作品は、画家の性格や創造性を反映します。すべての画家は、独自の絵画技法を才能として与えられており、絵画は、風合いと色のユニークな組み合わせを反映しています。

絵画は、わたしたちの美意識を高めるのに、どのように役立つのでしょうか。わたしは、日々出会う人々の上に、神の顔を描く心構えができているでしょうか。

 詩という芸術は、人のアイデンティディを表現できる唯一の言語であると思われます。あなたは、詩を書き、読み、あるいは、夢で見ます。詩は、わたしたちの心にしるしが残るので、わたしたちは感動するのです。わたしたちは、神の似姿にまねて創られました。

わたしの人生は、詩になることができます。もし人々がわたしの生活の中に神の似姿を見るならば、それによって感動するでしょう。人の心を打つのは、言葉ではなく、出会いです。

 音楽芸術は、ただ単に聴くということではありません。人は、一つひとつの音、ハーモニーに身をまかせる必要があります。そうすれば、わたしたちの身体の細胞がすべて、音と振動に反応します。

神の内的リズムとは何でしょうか。

それは、音楽そのものの中に見出すことができます。神がわたしたちを創られたとき、ご自分の霊を吹きこまれました。わたしたちは、神の内的なリズムと、神の霊をもっています。音楽芸術によって、このことに気付けば、わたしたちは、すべてのものの中に神を見、神のなかにすべてのものを見るでしょう。

 舞踏芸術は、感情によって促されたリズムのある身体の動きです。ダンザーが、喜び、祈りに溢れた雰囲気や悲しみを表現するとき、観客も、同じ喜び、祈りに溢れた雰囲気や悲しみを感じ、味わいます。ダンスは、主に、視覚と聴覚に訴えるものであり、実際に人々にダンスを楽しみ、味わうことを可能にします。

わたしたちは、舞踏芸術によって、人々を神に近づけているでしょうか。いかがわしいしぐさや品のない衣装によって、人々を悪に導くこともありえます。

 すべての分野の芸術家は、創造主ではなく、開始者です。すなわち、彼らは、神とともに、神のために、自分の芸術を開始するのです。わたしたちは、才能を感謝して利用しなければなりません。自分自身と人々をより神に近づけ、また、お互いに、親しくなるために。そうすれば、天の父は、こどもたちの芸術をご覧になって、微笑んでくださるでしょう。

(S.J.J)


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