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カプチアンで体験したこと・学んだこと (1)私にとって4回目のカプチアン訪問。今回の目的は、二日後に予定されているプレイスクールの終業式兼表彰式を準備のようすも含めて見学することと、何人かの子どもたちの家庭を訪問して島の生活を見せていただくことだった。このカプチアンでのミッションを計画段階から手がけているOさんがいろいろ教えてくださる。 宿舎として借りている民宿の部屋に荷物を置いて、すぐに教会の集会所を利用しているプレイスクールに行くと、子どもたちは年長組と年少組に分かれてダンスの練習中だった。若い二人の先生、アナリン先生とアナベル先生は汗だくになりながら子どもたちと一緒に何度もくりかえして踊って教えている。お母さんたちは当日の食事作りや他の役割分担の打合わせに忙しそうだった。
私は幸運にも昨年9月のプレイスクールのオープン、12月のクリスマス・パーティー、そして今回と3ヶ月毎の節目の行事に参加することができたのだが、この半年間の子どもたちの成長もさることながら、お母さん方の変化に目を見張った。オープニング・セレモニーのときは、お母さん方はただ参加しただけだった。12月のクリスマス・パーティーでも、『協力したいが何をどう手伝えばよいのか分からない』といったお母さん方のとまどいを感じた。 そして今回、ビュッフェ・スタイルの昼食はすべてお母さん方の手作り料理になった。メニューは、揚げ魚の甘酢ソース、ご飯、お祝いの席には欠かせないパンシットと呼ばれるフィリピン風の焼きそば、小さな白い蒸しパン“プト”、やわらかいココナツの果肉を刻んでコンデンスミルクと砂糖を加えた甘いデザートなど、本格的。ビン入りのコーラやスプライトは買わずに粉ジュースを利用するなど、節約できるところはしっかり節約している。 当日、集会所並びの炊事場で朝早くから始まった料理作りをのぞきに行くと、ちょうど “井戸端会議”のふんいきで、忙しいながらも楽しそう。みんな普段から薪で炊事をしているので、かまどに火をおこすのはお手のもの。薪を足したり、抜いたりして上手に火力を調節する。
一息いれる頃、誰かが持ってきたタマリンド(酸味の強いマメ科の木の実)を皆で食べながらおしゃべりに花が咲く。一番いい服を着せてもらってはしゃいでいる子どもたちも、遊びの合間にのぞきに来る。 今年1月から、プレイスクールで出す毎日のおやつを、お母さん方が手作りするようになった。家が貧しくて十分な食事をとれない子もいるので、限られた予算を上手に使って栄養補給ができるようなおやつを出してあげたいということに加え、お母さん方に子どもたちの教育に積極的に協力してもらいながら自主性と横のつながりを深めてもらうことも大きな目的であったと聞いた。 曜日ごとのグループに分かれて責任をもって調理し、不人気メニューや量の過不足について振り返り、改善してゆくといった作業を通して、ひとりひとりが持っている能力を発揮する場が生まれ、リーダーシップや協調性も高まってきたようだ。
インカムジェネレーションプログラムの一環として行われたろうそく作りや、床用のワックス作りの講習会もお母さん方の自信、自主性、積極性アップに貢献したのではないかと思う。半年前はいかにも他人行儀だったお母さん方の間に、しっかりした連帯感と仲間意識が育っているのを目の当たりにして、感動すると同時に、こうやって人と人を結び付け、たがいに協力しあってより良い生活、教育、環境を作り出してゆけるようにサポートすることも私たちの大切なミッションなのだなと実感した。 次回もお楽しみに。 | |||||||||||
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