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フィリピン、カプチアン便り2カプチアン便り1/カプチアン便り2/カプチアン便り3/カプチアン便り4 2004年9月9日8時半から保育が始まりました。8時には半分以上の人が家族みんなの付き添いで、外で待っています。みんなの期待に応えなければ、と責任を感じました。何を言われてもセブアノ語はさっぱり分からないし、何か言ってあげたくても何も言えない私ですが、子どもたちは受け入れてくれて黙って手を握ってきたり、ひざに乗ってきたりして不安を訴えてきます。ここにいるだけでも意味があるような気になりました。初日は22人の出席でした。午後4時の舟でオルリーナはダバオに帰り、明日はアナリンひとりで保育です。子どもたちのためにやはり私が必要です。 “カプチアン(Kaputian)ってどんなとこ?” ダバオの大司教様にお会いしたとき、「フィリピンには7000以上の島があり、中央の文化や行政の力が小さな島まで行き渡るのがむずかしい、公立の学校はだんだん増えているが幼稚園や保育所まで手が回らない、教会は貧しくて保育所のための予算が取れない、まだどんな修道会も行っていない地域があるが両親は子どもの教育を望んでいるのでそこに行って欲しいと前々から望んでいた」との要請があり、いろいろ検討した結果引き受けることにしました。
フィリピン南部のミンダナオ島のダバオ湾の中にある小さな島サマル島の最南端にあるカプチアン地区の教会の手伝いです。Island Garden City of Samal というすてきな名前を持っています。太陽と青い海、白い砂浜が美しく、ココナツ、バナナ、アボガドなど緑も豊かな資源に恵まれた土地です。 けれども、農地の地主はほとんどが外国人で、マニラやダバオなどの町に住んでいて地元の人びとは小作人ばかり。漁業も盛んで、夜明けから晩まで働いている漁師たちも、船主は外国人で彼らは船を借りて働いているのです。収穫の20%も貰えたら良いほうで80%以上は搾取され、働いても働いても生活は楽にならないし、現金収入がない、という人たちばかりです。 一日2回の満潮の後で、流れてきた木切れをひろって巻きにしたり、家を建てる材料にしたり、自然の恵みに浴しながらも今の日本では想像もできない質素な貧しい生活です。 貧しさゆえの家庭問題もあります。手っ取り早くお金を手に入れるためにギャンブルに手を出しもっと大変な生活になる、不安を忘れるためにアルコールや麻薬に逃げる父親、夫と子どもを残して日本や中国など外国に出稼ぎに行く母親、シングルマザーの増加などなど。大人の犠牲になっている子どもたちが大勢います。次の世代を担う子どもたちの教育が先決問題、そして家庭の価値の再評価ともう一度平和な家庭の中で両親と神様の愛に目覚めて生きる希望と喜びをもつ子どもたちを育てること。 知れば知るほど、泥沼のような生活を強いられている子どもたちが明るく天真爛漫に、毎日海で泳いで真っ黒になっています。私が海岸で貝殻を拾っていれば、いろんな人が手伝って拾ってくれて黙って、にっこり手渡してくれます。とても親切です。 |
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