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『修道服・・・・』

「ええっ、シスターのくせに、修道服を着ないんですか?」と大声で問う友人の言葉が気にかかった。


初誓願式

 時として、司祭や修道者よりも一般の信者さんのほうが「熱心」であり、「シスターは必ず修道服を着なければならない」というような考えや要求にも出会うことがある。

 実は、教会が誕生して何世紀もの間、伝道者、宣教師、司祭、司教といった人々は、説教や聖体祭儀などの聖務を行うときにも、当時の一般の人々と同じ服装であったらしい。ただ、隠遁者や苦行を行う修道者だけが、特別な修道服を着たという。
 1500年に開催されたトレント公会議によれば、修道者には相応しい衣服を身につけることが勧められた。しかし、その色や形などについて何も定められてはいない。

 マリアのみこころ会のシスター方は、社会の中で使徒職を果たすことを目的とし、修道服を着てはいない。修道服は、一般社会人の中に自分を同化させることを困難にし、それゆえ社会の中で働くことの妨げとなっているのであろう。

 キリストの証人となるため、マリアのみこころ会のシスター方は、聖母マリアの生涯に倣いながら生活している。現代の「消費文明」の中、この世の価値観に逆らって謙遜、従順、貧しさを守りながら、聖母の生き方を具体的かつ徹底的に実現しようとする生きかたとは、何とすばらしいものであろうか。このような生きかたとは、主キリストからの呼びかけに、完全かつ寛大に応えようとするしるしではないだろうか。

(H.T.ホアン イエズス会司祭)


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